すれ違い続けて
†芽衣†


部屋に戻ると、すでに美九がいた。

「美九!」
「芽衣ぃ…っ」

私を見るなり、美九は私に抱きついて泣き出した。

「ちょっ…大丈夫?告白、どうだった?」
「…っ…OKだったあっ!!」

大泣きしながら言う美九に、思わずため息が出る。

「良かったじゃん!そうなると思ってたよ」
「なんでぇ?」

鼻をすすりながら、美九は涙をぬぐう。

「だって拓くん、美九が隣に座った時すっごい嬉しそうだったし。見ればわかるよ。」

美九の頭を撫でて、私はシャワーの準備をする。

「あっ!拓から電話!!!」

美九はそのままベランダに走っていった。
「…ラブラブだね」
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