すれ違い続けて
†汰依夢†


「なあなあ!夜、部屋抜け出して女風呂のぞこ…」
「覗きません」
「ちぇっ。汰依夢のけち。」

泊まる予定のホテルに向かうバスで、タバコが吸いたくてたまらない俺。汰依夢(たいむ)。
 風呂を覗こうとする隣のバカは、拓(たく)。幼稚園から今までずっと一緒にいる。悪い事も一緒に覚えてきた。

「じゃあ女の部屋に!」
「行きません」

こいつまじでバカ。
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