すれ違い続けて
汰衣夢との出逢い
†芽衣†


「芽衣声かけて!」
「はあ?!自分でしなよ!」
「恥ずかしいの!お願い-!」

仕方ないなあ。
後ろに美九を連れて、ゆっくり2人に近づく。

「あの-…」
「あ、芽衣ちゃん」
「美九ちゃん?!」

夢中でパンを食べていた拓くんが、美九を見て立ち上がった。

「一緒に食べてもいいかな?」
「うん!もちろん!ほら座って!」

拓くんは嬉しそうにうなずく。汰衣夢くんも頷いたし、私たちは同じテーブルについた。
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