second〜切ない恋の物語〜
もうすぐ日付が変わろうとしていた深夜、

涼さんから着信があった。

きっと、彼女とのデートが終わって、

一息ついてかけてきたんだろうと推測できる。






「体調どう?」

「うん、大丈夫…」

「まだ熱あんの?」

「分かんない…」

「計れよ!薬は?」

「飲んでない…」




ねぇ、彼女とあれからどこへ行ったの?

何食べたの?

キスはした?

セックスはしたの?




聞きたい。




「涼さん?」

「なに?」

「……」

「どうした?」

「……私、」

「うん。」






「なんでもない。」





やっぱり言えない。

精一杯の強がり。







私、惨めだ。。。
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