second〜切ない恋の物語〜
[15]嫌いなタイプ
その日のバイト終わりも、

いつもの様に涼さんと過ごしていた。

カーステから流れる曲は、私の好きなDreamsComeTrue。

「ドリカム、入れてくれてるんだね。」

「おぅ。いつも俺の好きな曲ばっかりってのも楽しくないかなーという、俺の優しさね。」

「自分でいうかな、普通(笑)」



「腹減ったから、まずは飯ね!」

「うん。」

「前行ったイタメシ屋行ってみる?」

「いっぱいじゃないかなぁ〜。」

「駄目だったら、またラーメン食おうよ(笑)」


涼さんは、笑うと目尻から揉み上げに向かって、シワができる。

私はこの顔が好き。

助手席にいると、このシワが近くにあって、

出来る度に、何度も触る。

嫌がる涼さんをよそに、

このシワをなぞる。





涼さん。

大好き。
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