先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「楽しもう。」


 羚音は、まぶたを閉じた。



「棗…また、行くの?」


「羚音が心配だからね。もう1週間になる。そろそろ家に戻さないと、行ってきます。」


 棗は、言って家を出た。

 棗は、羚音が帰らなかったあの日学校に迎えに行けば良かった…と後悔していた。


「今日こそ出てくれ。」


 棗は、願う気持ちでケータイにかけてみる。



 ドサッ!!


「痛い。」


 羚音は、薄汚れた部屋のベッドに座らせられた。


「一応…綺麗なベッドは、用意したんだけど。」


  
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