先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 椎の質問に医師は、頷いた。


「最近過度なストレスがありましたね。ストレス値が高く心臓への負担が大きくなっています。」


「…どうしたらいいんですか?」


 泪を溜めて椎は、聞いた。


「お母さん、とにかくストレスを与えないことです。 これ以上悪化すると危険です。」


「解りました。」


 椎は、真矢に背中をさすられながら診察室を出た。


「あなた…」


 椎は、泪を流す。

 「要らない子」羚音は、まさにそんな子だった。
 病院にも連れて行かれず、包帯だらけで……羚音の命は、捨てられていた。


  
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