先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 夫は、言って車を降りる妻にレインコートを後ろからかけた。


「手伝って賢(けん)。」


「おい…猫じゃないじゃないかっ!!」


 夫・松井 賢は、雨の路上で倒れる美少女を見て叫んだ。


「冗談言ってないで車に乗せて。」


「あっ、あぁ。」


 賢は、少女を抱き上げて後部座席に乗せた。


「病院行きましょう。」


「解った。」


 賢は、病院に車を向けた。



「…羚音……」


 真矢は、部屋を見回す。すると…ベッドの上に手紙があった。


「なんだ。」


  
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