先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第4羽‡ 新しいカゾク
  

 私は、あのころ子どもで…

  本当のカゾクなんて…
 知らなかった……



「ん、……」


 羚音は、寝返りを打って飛び起きた。


「…何処?」


 綺麗で大きく柔らかい布団に寝てたことに驚いた。

 周りを見渡すとだだっ広い部屋とベッドは、天蓋が付いているし高そうな調度品がズラリと置いてあった。


「…ナニ……ここ?」


 羚音は、何度もまぶたを擦った。 しかし…見える景色は、同じだった。

 しかも着ているのは、フリルの付いた可愛い夜着に身を包んでいることにも驚いた。


  
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