先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 まいは、嘘を囁いた。


「ありがとう。」


 城は、走っていく。


「ばーか、無能な教師。」


 まいは、走り去る城を見て毒づいた。



「ちょっと、お嬢さん!大丈夫?」


 羚音は、キャンプ場を掃除しているおばさんに発見された。


 一方、羚音の行方を心配して探し回っていた城のケータイに驚きの連絡が入った。
 同時にキャンプ場の方に走って来た救急車のサイレンに城は、走って戻る。



「誰か付き添いの先生お願いします。」


「担任です。」


「では、先生どうぞ。」


 羚音は、救急車で運ばれて行く。



 これが倖せになり始めた代償か……


  
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