いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
弟のワガママに、困り顔で久世玲人を見上げた。


「ごめんね、本当にうるさくて…」

「別に遊んでもいいけど。どーせ暇だし」

「…ええっ!?」


何言ってんの!?


ギョッとしたままでいる私を置いて、久世玲人はスタスタと弟のもとに向かっている。


「智樹、遊んでやる」

「いいのっ!?ヤッターっ!!こっちこっち!」

「ちょっ…ちょっと待ってよ!!智樹!!久世君!!」


1人声を上げる私を無視し、男2人はさっさと2階の部屋へと消えて行った。


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