いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
心のよりどころとなる佐山君と同じクラスで少し安堵していると、ポケットに入れている携帯がブルル…と震えた。

春奈からメールだ。


『クラス別れちゃったね。でも、佐山とまた同じクラスになれて良かったじゃん!!』


「春奈ぁ~!!」

やっぱり春奈は違うクラスなんだ…。

携帯を握り締めながら悲しんでいると、佐山君が話しかけてきた。


「松田と同じクラスになれなくて残念だったな。おまえら、いつも一緒で仲良かったのに」

「うん、残念だよ…」

だけど…、佐山君がいるんだもん…!!

このクラスでも頑張れそうな気がする!!


「佐山君!また1年、よろしくね!」

「ああ、こちらこそ」

そうお互い笑い合ったあと、始業のチャイムが鳴り、「おーい席につけー」と新しい担任の先生が入ってきた。


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