いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
そんな私の返答に、久世玲人は「……別に?」と眉を寄せながら呟いた。

しまった…。

「彼女」として相応しい回答じゃない!!


「別にっていうか…!!あの…!!このまま何もなく、平和に過ごせればいいかなーって…」

「何もなく平和に?」

「うん…。ただ、平和に過ごしたいだけだから。それだけで充分なんです」

だから、ぶっ潰すとか、そういう発想はやめてほしいんだよね…。


「ふーん…」と言いながら聞いている久世玲人に続けて言った。


「平凡で平和な人生が私の願いなんです!」


そう力強く宣言する私を見て、久世玲人は「ぶはっ」と吹き出した。


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