JUNKー衝動ー

夜明けの刻

あの少女が目覚めたのはそれから2日後の事だった。



仕事が終わって。
ロッカールームに足を踏み入れた時、ピピピピッとシンプルな着信音が鳴った。

…俺の携帯か。

俺は自分のロッカー前に立ってから携帯を見た。
届いたのは一通のメール。



(…ヤナセからだ)

あの後、ヤナセと連絡を取り合うため、メアドを交換した。

俺は仕事が明け方までやるし、ヤナセはヤナセで忙しいのだそうだ。

ヤナセは最近やっと携帯を買ったらしく、赤外線通信をする時、かなり四苦八苦していて笑えた。

『笑ってるんじゃねぇ!!』

恥ずかしいのか怒った顔をしたヤナセを思い出して、つい口角が上がる。


メアドを交換してからヤナセからはちょくちょくメールが届いた。

内容といえば、
『飯は食ったか?』
『ちゃんと寝てんのか?』
など、お前は口うるさい母親か、みたいなものばかり。


どうせ今度もソレだろうと軽く溜め息をつき、メールを開いた。


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