ARIA-孤独な歌-
『彼女の病は……エロスとわたくしならすぐに治すことができるのは…知っていますね?』
『あぁ』
『あなたが…彼女の身代わりになり、わたくしの屋敷に仕えるなら…いつでも彼女を自由にしましょう』
『それは僕には不利な取引じゃないか』
『これくらいしないとおもしろくないでしょう?』
タナトスはいやらしく笑い、本棚から適当に書物を取り出した。
『……やっぱり君は嫌いだな』
『それは残念です。わたくしは好きですよ?』
『はっ…冗談はやめてくれ』
彼はソファーから見えるコレットの横顔をまじまじと見つめた。
今の彼女は幸せそうに見えるが心臓に思い病気を抱えており、いつ死んでもおかしくない状態だった。
タナトスの話では彼女の心臓が停止するのは三日後。
あまり時間は残されていなかった。