ARIA-孤独な歌-

レイチェルはソファに座り、コレットからもらったコーヒーを啜った。


「今、猫くんの名前考えてたの」

「猫ってこいつ?」


レイチェルはソファの陰にいた彼の首を掴み、膝の上に乗せた。
嫌な顔をされているのにも気付かずに、ぐりぐりと頭を撫でている。


「クラウスとかどうかな?」

「いいんじゃない?この馬鹿猫はなんでも喜ぶって」

(馬鹿猫………)

「じゃあクラウスにしよっか」


彼はため息をつき、夏の日差しのとどかない、涼しい場所に移動しようとレイチェルの膝を降りて廊下に出た。


「コレット!?ちょっと!」

(………!)


するとコレットは振り返った拍子にバランスを崩し、床に背中を強く打ち付けてしまった。

< 26 / 27 >

この作品をシェア

pagetop