ARIA-孤独な歌-
レイチェルはソファに座り、コレットからもらったコーヒーを啜った。
「今、猫くんの名前考えてたの」
「猫ってこいつ?」
レイチェルはソファの陰にいた彼の首を掴み、膝の上に乗せた。
嫌な顔をされているのにも気付かずに、ぐりぐりと頭を撫でている。
「クラウスとかどうかな?」
「いいんじゃない?この馬鹿猫はなんでも喜ぶって」
(馬鹿猫………)
「じゃあクラウスにしよっか」
彼はため息をつき、夏の日差しのとどかない、涼しい場所に移動しようとレイチェルの膝を降りて廊下に出た。
「コレット!?ちょっと!」
(………!)
するとコレットは振り返った拍子にバランスを崩し、床に背中を強く打ち付けてしまった。