アイノウタ。
「藤野??」
「え??あ、はいっ」
不意に三木くんがわたしに話しかけた。
「大丈夫か??さっきからボーッとしてる。保健室行く??」
久しぶりに三木くんと話している。
麻衣ちゃんのあの思いを聞いてからは
どことなく避けていたから。
「だ…大丈夫!!」
「そ??ならいいけど…具合悪かったら早めに行けよ??」
「…うん」
わたし、三木くんの
こういうところに憧れてた。
惹かれてた。
いまもずっと。