アイノウタ。


「啓太っ!!」





教室の入り口のほうから


俺を呼ぶ声がする。


…またか。


最近は麻衣がよく来るようになった。


麻衣は俺の傍まで来た。





「…なんだよ」


「もお!!なんだよ、とは何よー。来ちゃダメなの??」


「麻衣ちゃん、啓太の奴最近ずっと機嫌悪いんだよ。気にしないでね??」





慎吾は俺の弁解をしてる。





「なんで機嫌悪いのよ??…もしかして」


「うるさい!!」





俺は大きな声で麻衣がなにか言いかけたのを


さえぎった。


< 83 / 133 >

この作品をシェア

pagetop