Diamond devil 2
「で?どういうこと?」
ハルの部屋についてすぐに、私は詰め寄った。
向井が若菜ちゃんを好きなのは知ってる。
けど、若菜ちゃんはハルが好きだったんじゃないの?
だからこそ、私に勝負なんて申し込んだんでしょう?
その問いに、ハルは事もなげに答えた。
「ああ、あれ、やらせだから」
「…や、らせ?」
愕然とする私に、楽しそうに笑うハル。
やばい。
偏頭痛がしてきた。
私は頭を抱えながら、ハルの言葉の続きを待った。