Diamond devil 2
「ハ、…ル?」
私より頭一つ分小さいハルが、私を抱きしめたまま、耳元で呟く。
「サクって馬鹿?」
「な!!なに?人が一世一代の告白したっていうのに!!」
騒ぎ出す私を見て、ハルがクスクス笑った。
「あのさ、サクが思ってるのより何倍も、俺の方が、サクのこと、愛しちゃってると思うけど?」
「…!!」
さらりと。
あくまでさらりとハルがそんなことを言い出すから。
私の心臓は爆発寸前だ。
「ほら、馬鹿な子ほど可愛いって言うし?」
そんな風に笑いながら、私の髪を撫でる。
もう、こいつってば、なんでいちいち余裕なの?
私ばっかりドキドキして、腹が立つ。
こうなったら。