◆ 2番目の人魚姫
「私、許せないのよ、お母さま。だから人間に復讐するの」
「そんなことはおよし…人を呪えば自分も呪われてしまうのですよ」
「呪われるくらいなんだというのです。お姉さまの命に比べれば、私が呪われるくらいのことなんて大したことじゃありませんわ」
「そんなことを言うのはやめなさいクレア。あれはお姉さまが自分で決めたことなのですよ」
お母さまのその言葉は
とてもよそよそしく聞こえる
私はそんなお母さまも
ときどき許せない