イトデンワ。




『すみません。俺の我が儘で…急に、お願いしてしまってすみません。』







『それは、構いません。良く、あの教会を見つけましたね?見えない位置に建てたはずなのに…』







問う。





彼は、
私に話してくれた内容を夫人に。







『あの、許可なく入って申し訳ありません。』







『別に、謝る必要ないわ。凄く、嬉しい。見えない位置に建てたとは言え、誰にも気付かれないなんて寂しいものよね?あの教会を、あなたが見つけてくれた。おまけに、その頃の思いを未だに忘れずに結婚する女性を連れて来てくれた。そうなのよね?』







『はい。』







お互いに、
微笑み合う2人。


その様子を見て、
夫人も微笑む。







『あなた達は、一緒に暮らしてらっしゃるの?』







『いいえ。俺達、遠距離中です。俺は、神戸で…彼女は、東京。何ヵ月か!?会えないので、その誓いをあの教会で!』







『遠距離中なの?大変ね。お互い、離れてると不安でしょ!?彼は、ハンサムで…イケメンって!言うのかしら?彼女は、可愛らしいから。愛を誓う!良いわね。どうぞ!!中に入って、お2人の愛を誓って頂戴。あなた達なら、大歓迎だわ。』







『ありがとうございます。』
2人同時に。







会釈するとソファから立ち上がり、
中年男性と一緒にリビングを出ようとした時に、


『結婚なさったら、また会いに来てね。』
と笑顔。





『はい。絶対に、来ます。』
約束。




リビングを出た。







玄関を出て、
門を出ると教会に向かった。
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