甘い蜜に誘われて
「先生!鈴音大樹の手伝い係、辞退させて下さい!」

次の日私は、朝早く学校に行って、担任の早坂先生に言った。

早坂先生は、無精髭を軽く触りながら

「あー。もう気付いちゃった?アイツの本性。」

って笑いながら言った。


おい......

アンタ、鈴音大樹の本性知ってたんかぃ!


「はい!そうです!鈴音大樹ってどうしてあんなに性格悪いんですか?昨日手伝い係になったばかりなのに、あんなにこき使うなんて......」

昨日......

アイツの本性が分った後、即帰ろうと思ったけど、流石にそれは失礼だろうと思って、ちょっとだけ手伝いしていこう......って思った私が馬鹿だった!

書類整理に掃除......

挙げ句の果てには、鈴音大樹の肩もみまで......!


あー。思い出したら、またムカついてきた!
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