魔王家
━夏休み━

海にやって来た。

一人早く着替え終わったアーサンはもうそわそわしている。

すると、水着に着替えた二人がやって来た。

「ごちそうさまです」

中学生とは思えぬスタイルで現れた魔王と普段露出などしないメイヤの綺麗な肌を見て深々とお辞儀をした。

何やらもう魂が抜けかかっている。

二人はそんなアーサンを無視してとりあえず日焼け止めクリームを塗ることにした。

普通の人より日の光に弱いので丁寧に塗る。

クリームを塗る作業中にふと

「アーサンが来ると思ったのじゃがな」

「ほんとですね」

アーサンの姿が見えない。

「女の子のオシリでも追いかけているのであろう」

日頃の行いの為せる疑いだった。

だが現実は違った。

アーサンは基本引き締まった体を持つイケメンだ。

そこらの女の子がほっとかない。

「ちょ、刺激が強すぎる」

女の子に囲まれ、そして鼻血を吹いて倒れていた。

一方、魔王とメイヤはナンパの嵐の中で丁寧にお断りしつつも楽しんでいた。

周りに笑顔を振り撒く。

やはり羨望の眼差しと言うものは心地よい。

回復したアーサンがそんな魔王をデジカメで延々と撮っていた。




修得:八方美人
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