魔王家
―1ヶ月前―

魔王一行がきた洞窟のダンジョンにアレンがやってきた。

「ここに次のダンジョンへのキーアイテムがあるのか」

アレンは小さい時から王様の指示で修行をしていたので、旅をしながら強くなるわけではなく、既にある程度完成された強さを持っていた。

使う武器は勿論、剣である。

「なんかこのダンジョン不気味だな」

魔王が丹精込めて設計したダンジョンなので、既存のダンジョンとは雰囲気が違う。

すると先の方で騒がしい声が聞こえる。

三人組が何やらドタバタしていた。

アレンは警戒しながらその様子を見ることにする。

「そこ怪しいネ」

何やらチャイナ風の女の子が叫んでいた。

「エド、お前がそこ歩くアルヨ」

エドは背中を押される形で怪しい場所の上にきた。

落ちた。

「アハハ、エド見事に落ちたな」

豪快にもう一人の薄着の女の子が笑っている。

「ファムちゃん、笑いすぎ。何この白いのー。って俺、今何か卑隈じゃね?」

エドは頭から白いものを被っている。

「ファムちゃんもおいでよ」

ファムにも白いものを被って欲しかったエド。

「そのまま死ねヨ」

意味を悟ったチャイナ風の女の子は恐ろしい言葉をエドに吐きつけた。

三分後にアレンはエドが凄く苦しみだしたのを見て、落とし穴に異常に警戒しながらダンジョンを進んだ。

「あれ山芋かな?痒いのはやだな」
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