傷、のちに愛



私はあれからアパートに帰り、電気をつけるとベッドの上で体育座りをして考えていた。

遥さんは、千秋さんの彼女なの?

私には気まぐれで優しかったの?

何で助けてくれたの?


「………っ」

だめだ。
考えただけで涙が溢れてくる。

確かめたいけど、聞くのが怖い。



―――♪♪♪

そのときだった。
バッグに入れっぱなしの携帯電話が着信を告げる。

私は、電話を取る気分じゃなかった。



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