爽やか王子と内気少女
江角君はそんな私を見て、無邪気に微笑みながら不意に頭の上に手をポンッと乗せた。
「………っ!」
私が下を向いたので江角君は、
「あっ!すみません!!つい…」
と手を離した。
嫌だった訳じゃ無いけど、
前に永井君が、同じ様に頭に手を乗せた時を思い出したんだ……
あの時は永井君にドキドキしたけど、今は永井君を思い出してドキドキした。
「あっじゃあそれ行く日とかメールで話し合いましょう!俺も行きますから現地集合で!」
江角君はそういうとそそくさと帰って行った…