今宵、いただきに参上します。

『あれ?静はまだ?』

「ほら、あの二人。今日が記念日でしょ?だから、昨日"学校来ないかも"って優が言ってたよ」

『あぁ、静は真面目っ子だから結局遅刻してでも来そう』

「わかる、わかる!!」





朝の数十分間。面倒な学校生活が始まるまでのほんの短い祝福の時間だ。

私たち二人は、ガールズトークを楽しんでいた。





「ってか!!私も、彼氏が欲しい!!切実に欲しい!! ドキドキしたい!! 胸キュンしたいぃ!!」



"どうしてうちのクラスの男子どもは…"と小さく続けながら加奈は周りを見渡す。

いくら見渡しても、イケメンが居るわけもなく、ため息を漏らした。

しかし、自分の隣にイケメンがいたとしたら、ちょっぴりというか…

いや、絶対に怖い。女の恨みは怖いものだ。想像しただけでも…ッと思うも

私にイケメンと称される彼氏ができる可能性はゼロに近い話なのだが…。



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