乱華~羽をくれた君~【完】
冷たい目つき。
栞への接し方との差に驚いてしまう。
「あ・・・よろしくです・・」
慌てて挨拶すると、理香子はあたしを上から下まで眺め、フっと鼻で笑ったようなそぶりを見せた。
嫌な感じ・・・・
やっぱりこなきゃ良かったかな‥‥
そのとき、2,3台の単車が、ものすごい音をたてて遠くからやってきた。
「桐谷さん達きたんじゃない?!」
栞と同じ学校の女子高生達がはしゃいでいる。それと同時に、栞があたしの腕をつかんだ。
「奈緒!あれあたしの彼氏!!」
栞は指差した方に手を振っていた。
その彼氏らしき人が単車から降りてこっちに歩いてくる。
また緊張してきた‥
栞の彼氏は、茶髪にちょっと目つきが悪い感じ。
背がそんなに高くないせいか、赤の特攻服の裾をずるずると引きずっている。
「亮!お疲れー!」
嬉しそうに彼のもとへ寄っていく栞。すると栞の彼氏があたしに気づいた。
「あ、もしかして奈緒ちゃんじゃない?俺、栞の彼氏の亮輔でーっす!いつも栞から聞いてますよぉ!」
ものすごい高いテンションで近付いてきた。