乱華~羽をくれた君~【完】



俺なんかと付き合っていなきゃ、百合は今頃普通に暮らしていたはずだったのに・・・


涙が頬を伝った。


自分が腹立たしい。



俺があの時百合と友達になっていなければ。

百合と付き合っていなければ。

Deathに喧嘩をふっかけなければ。

百合の誕生日の日、友達んちなんかに寄らずに、すぐ百合との待ち合わせ場所に行っていれば。



・・・全てが間違っていた。


全部全部俺のせいだ。



なぁ百合・・・死なせてもくれねーのか?


こんな俺に生きろって言ってんのかよ。



それなら・・・俺はもう二度と人を好きにはならねぇ。


それがお前への罪滅ぼしになるのなら・・・



俺は一生一人で生きていく。






< 166 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop