スローペース

突然私の周りに日陰が出来た。

「千尋くん!!」

思わず笑顔になる。

「砂遊びは砂場でやるもんだよ♪
なんなら俺も付き合おうか??」

「もぅ馬鹿にして~」

「千尋ー次だぞ~!!!」

先生が千尋を呼んだ

「それじゃぁな。
亜途も翼もあんまりからかうなょ!!」

そうぃうと私の頭をクシャクシャと撫でて行った。

千尋の後ろ姿を見ていると2人の視線が気になった。

「なんだよぉ~!!」

「「だって..ねぇ~」」

顔を見合わせて気持ち悪いくらいニヤニヤしている。

「るみはどう思ってるの??」

亜途が興味津々に聞いてくる。

「えっ何が???」

いきなりの質問に戸惑っていると

「あぁこれは分かってないねぇ。」

と大袈裟にため息をつく翼。

「だからなんだょぉー」

2人の態度が気になって言葉に力が入ってしまぅ。

「だからねー..」

「おぃ!!そこの3人組!!!」

先生の睨みと大きな声で話に終止符が打たれた。

「あーぁ、怒ってるょ」

「もぅ暑苦しいなぁ」

「先生のご乱心じゃー!!!」

そうぃうと3人とも笑顔になった。

私は急いでハードルに走って行こうとすると、亜途と翼に止められた。

「「だぁーめ!!」」
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