EMERALD


にっこり微笑む瞳は、美しい緑色


美しく微笑む瞳は、世羅に背を向け、消えていく


「世羅!やっと見つけたわ。どこにいたの?」


怒ったような、心配したような声が聞こえて、世羅は振り返る


「お母さん・・・」

「さっきの、外人よね。どっかで見たことあるような・・・」


母の呟きに、世羅は首を傾げる


「有名な人?」

「さあ?年をとると、記憶が曖昧で」


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