EMERALD


美優が荷物を自分の席に置いて、戻って来る


「私も見たかったな~。いや、それよりもお姫様抱っこ、されたかったな~」

「あれって、見た目ほど楽な抱え方じゃないけどな」


美優の一言で、みちるの顔が暗くなる


「まぁ、これでしばらくは、日向は噂の的だな」

「・・・でも、人の噂も七十五日、って言うし・・・」

「七十五日ってことは、2ヶ月と・・・」


真剣に日にちを数えるみちるに、世羅と美優は呆れたような、諦めたようなため息をついた


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