EMERALD
「PEARLの指先だ」
「パール?真珠のこと・・・?」
レオナードの手が、優しく世羅の手をとる
透明に近い白のマニキュアが、太陽で輝きを増す
「とても、綺麗な指だ」
「・・・あ、ありがとう」
少し恥ずかしくなって、目が泳いでしまう
《殿下?・・・レオナード殿下?時間ですよ、どこにいるんですか??》
声が聞こえて、レオナードが肩を落とす
「ジャン・・・」
「お迎え?なら、行った方がいいと思うわ」