EMERALD
にっこりと、昔から使いなれている笑顔を、父親に向けるレオナード
《何故、日本なんだ?フランスやイギリスはダメなのか?》
もちろん、ベルンハルツに学校がないわけじゃない
レオナードも、ベルンハルツの高等学校に通っている
《日本がいいのです、父上》
《何故だ?》
どうしても、息子を傍にいさせたい父親に、レオナードは苦笑い
《我が国と似ています》
《そうか?》
《他国の文化を、偏見なく取り入れている》