EMERALD
RUTILEが輝く夜空


過ぎ去る景色を眺めながら、世羅はため息をつくことなく、空港に着くのを待っていた

向かいにはエマが不機嫌さを隠すことなく、座っている


《どうかしたんですか?》

《別に。ちょっと呆れて、ムカついてるだけ》

《・・・私のせいですね。ごめんなさい》


謝る世羅に、エマはため息をつく


《悪いのはレオナードよ。貴女じゃない。こんなに早く帰ることにして、大丈夫?》

《はい。・・・大学のこともありますから》


< 612 / 627 >

この作品をシェア

pagetop