Morning moon
「おはよう」

バス停で並んでる剣に声をかけた。

「おぅ!奏美か!」 

ちょっとだけイヤホンを外して剣が答えた。

幼馴染の剣は、ずっと奏美の事が好きだった。

いつも馬鹿ばかり言い合ってて、奏美は剣の想いに全く気付いてないけれど、夏休みには告白しようと密かに決めていた。

通学に使っているバスが、いつも以上に混雑している。

たまにバスが数珠つなぎになって来る時は、タイミングがあえば座れることもあるが、今日のバスは、半端ない混雑ぶりだった。
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