Morning moon
二人は、その間に、人間界で暮らす新居を探していた。

大学から遠くなくて、奏美の実家に近い所。

最初は小さなアパートでいい。

二人の距離をいつでも感じていられるくらいの広さで。

奏美の実家から自転車で5分くらいのところに、3LDKのマンションがあった。

1部屋は沙欄のための研究部屋にした。

残りの1つを寝室。

もう1つは、いずれ産まれてくる子供の為に…。

魔法界の入り口をこの家にも作っておいた。

奏美の実家の入り口も残してある。

その代わり土手の裂け目は封印した。
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