Black★Joker【完結】
「や、やっぱり……やめようよ?」
「何で?美空から言いだしたんだろ」
「だって……」
だって、これってよく考えれば間接キスだもん。
自分からこんな展開に持っていくなんて恥ずかしすぎる。
だけど、今更引き下がれる雰囲気じゃない。
「どうした?怖気づいた?」
「そんなことないもん!」
口の端をクイッと上に持ち上げて笑う龍馬。
あたしは勢いに任せてコーヒーをゴクゴクと喉に流し込んだ。
……うわっ……マズッ……。
その途端口の中いっぱいに苦みが広がる。
「お、案外イケるじゃん」
顔を歪めているあたしを見て、龍馬はケラケラと楽しそうに笑っていた。