Black★Joker【完結】
「あたしの顔に何かついてる?」
「何にも」
「じゃあ何で見てるの?」
龍馬は口の端をクイッと持ち上げて嬉しそうに微笑む。
「俺、今最高に気分がいいわ」
「え?」
「周り見てみろって」
龍馬に従って周りをキョロキョロと見渡しても何も感じない。
龍馬に熱い眼差しを注いでいる女の子達以外は何も。
「分かんないよ」
あたしがそう答えると、龍馬は大きな手の平をあたしの頬に添えた。