Black★Joker【完結】
「あのバカ……どこにいんだよ」
メソ男の携帯に何度電話をかけても、留守番電話に接続されてしまう。
何かあったらすぐ俺に言えっていったのに。
メソ男と連絡がつかないことで、自分の中で少しづつ焦りが生まれる。
「まさか……あいつ……」
この間川上にやられた時、メソ男に言った台詞がふと頭の中を過る。
「靴下に砂を入れて振り回せば……――」
あのくだりを、あいつ本気にしたんじゃ……。
……いや、そんなのありえない。
絶対にありえない。
俺はメソ男の行きそうな場所をしらみつぶしにあたることにした。