Black★Joker【完結】
その声は地響きがするかのように低くドスが効いていて。
「チッ。めんどくせぇー。帰ろうぜ?」
「こんな店二度とこねぇよ!」
ガラの悪い男達は舌打ちをすると、自動ドアを蹴飛ばして店から出ていった。
せっかく美空にいいところを見せられると思ったのに。
全部こいつに持っていかれてしまった。
「余計なことして……」
「あ?何か言ったか?」
思わず気持ちを声に出してしまった僕は慌てて口を覆った。