Black★Joker【完結】
【神谷龍馬】


画面に表示されている名前に心臓がジャンプする。


急激に全身の熱が上がり、携帯を持つ手がプルプルと震える。


「で、で、電話がか、か、かかってきたぁ!!」


「早く出なよ!!切れちゃうよ?」


「う、う、うん!!」


「美空慌てすぎだってば」


だって、龍馬から電話かけてきてくれるの初めてなんだもん!


急にどうしたんだろ。


何かあったのかな……?もしかして、デートのお誘いとか?


ううん、期待するのはやめておこう。


もし違ったら、ショックが大きいもんね。


だけど、期待しちゃう。


あー、もう!!やだ……どうしよ……ダメダメ、おさまれあたしの心臓!


胸に手を当てて大きく深呼吸すると、あたしは携帯のボタンを力任せに押した。


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