Black★Joker【完結】
「あたし、優が何でそんなに不良っぽい人のこと嫌うのか全然分かんないの」
「別に無理して分かろうとしなくていいんじゃね?」
「そうだよね……。あたしの思い違いだったのかもしれないし。優は龍馬っていう不良の友達ができたんだもんね」
「……はい?俺とメソ男が友達?」
つーか俺は不良じゃないって何度も言ってんのに。
それにあいつと俺はカツアゲ現場でたまたま知り合っただけで……――
「え?違うの?」
不思議そうな美空は俺とメソ男の関係を何か誤解しているようで。
「まぁ、そんなところか」
でも、あいつとの関係を一から十まで説明するのがめんどくさくなりそう呟く。
美空は「優のことよろしくね」と何故か満面の笑みを浮かべた。