噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
ひ…ひどい。ひどすぎる。

せっかく二人の甘々タイムになるハズがぁーっ!

「…大丈夫か?痛かったろ」

晴弥が私のおでこを、なでなでしてくれる。

きゅーん

はい、やっぱ幸せです。

「痛いぃ…」

隣の席の晴弥にさり気なくしがみつくと、いつものように軽く睨まれる。

「甘えんな」

「えへへ…」

「あんまベタベタすんなって。もし記者がいたら大変だし」

そう言いつつも、晴弥は無理に私を押しのけようとはしなかった。

うふー。幸せ。

逃げられない空間で、晴弥と隣り合わせ。

飛行機の中では、あまり目立つ行動ができないだけに晴弥も素直。



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