噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「いい…の、かな。こんな所で抱き合って…。スクープされたら大変だよぉ?」

「…大丈夫だろ、オレなんか今もう注目浴びてねーよ」

「そんな事ないよっ、晴弥はっ…」

晴弥っ…

て言ってしまった。






ぎゃっ!

注目浴びてないっていう割には、この名前を出すと晴弥は敏感。

日本を離れても、雑誌やテレビで晴弥はよく取り上げられてるんだ。

既に、名前も…ヒロから晴弥に定着しつつある。





「オイコラぁ?何度言ったらわかんだよ…。その名前は出すなって」

顔を上げると、晴弥の顔が真上にある。

サングラス越しにしか…その瞳を確認する事ができないから、残念なんだケド。





「…カッコいい」

思わずそう言う私に、呆れ顔の晴弥。

「…たりめ~だろ。コレで食ってんだよ。ぽにょぽにょ、ウフフのブータンとはワケが違うっての。

ホレ、行くぞ」

晴弥は私から腕を解くと、今度は腕を突き出してくれた。





ぽにょぽにょウフフって

…なぁに?





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