Not Forgiven?



うむ………。



「…千夏か?」

「へっ!?」



悩んでいたところでいきなり名前を呼ばれて、また変な声。


振り返ると、胴着姿のままの稜ちゃんがいた。



「今終わったの?」

「あぁ。
他の部員はもう帰ったが、顧問と話し込んでしまい遅くなってしまった」

「そっか」



稜ちゃんの目線は京束くんへ移る。



「あっ、えっとね、京束くんは………」

「…2年の京束海翔と見受けたが、間違いないか」



説明しようとする私の言葉も途中で遮り、京束くんに声をかける稜ちゃん。



< 138 / 308 >

この作品をシェア

pagetop