Not Forgiven?



私、頭がおかしくなったのかも。


なら、それでいい。


何もかも、おかしくなればいい。



「そんなに痛みつけてほしいなら、いくらでも傷つけてあげる」



笑みを浮かべた瑠璃がまたナイフを手にした。


今度はどこに刃を走らせるのか───…。


どこだっていい。


とにかく、傷つけて……。


瑠璃が私の瞳を狙った、その時だった。



「千夏!!」



瑠璃が開けっ放しにしていた入り口から慶ちゃんが入ってきた。


あとに稜ちゃん、由稀、リュークと続く。



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