Not Forgiven?

☆Episode 9




「……私、先生のことは諦めないから」



最後に瑠璃に言われた言葉は、それだった。


殺気を纏った4人にすべてのことを洗いざらい白状させられた瑠璃は、私にそれだけを言い残して、その場から逃れるように出ていった。


そのときには私も既に泣き止んでいたけれど、頬の傷を思い出した4人が病院に行かなきゃ死んじゃうだなんだと騒ぎだし、そのまま病院へ直行。


当然、普通に生活していれば、こんな明らかに刃物での切り傷が頬にできるはずなどなくて。


お医者さんや看護婦さんも不審に思うのは、当たり前。



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