Not Forgiven?



───…げっ!!


もしやコイツ、余計なこと言い出す気なんじゃ───…



「僕は10年前、日本を離れる時に彼女と約束しました。
“結婚しよう”と。
その約束を果たすため、僕は遥々日本までやってきたのです。
ねっ、千夏♪」

「………は?」



“ねっ”じゃねーよ、“ねっ”じゃ。


…ホラホラ、案の定こうなるでしょーが。


みんなフリーズしちゃって固まってるよ。



「あ…ゆ……か…わ………さ…ん……が………?」



やっと口をひらいたのは、さっきの木村さんだった。



< 77 / 308 >

この作品をシェア

pagetop